日本通運
■東京、横浜支店に引越専用の研修センターを開設
日本通運(本社・東京都千代田区、岡部正彦社長)の東京支店(畠中正善支店長)と横浜支店(林勝利支店長)は、引越作業者の技術水準を向上させるため、引越専用の研修センターを開設した。研修施設には実際の住居を再現、家財を配置し、実地研修ができるようにしている。顧客対応も含め、指導員が顧客の視点に立って採点し、改善点などをフィードバックしながら訓練を行う。この施設を活用して、引越技術だけでなく、電話応対、引越プランナーなどの研修も実施する。同社では「引越しは個々の作業者の力量ではなく、お客様ごとにチーム全体としての品質が作業に大きく影響する。全ての引越従事者がお客様に満足してもらえるサービスを提供できるよう、年間を通じて計画的に資質の向上を図っていく」としている。
各研修センターの概要は次の通り。
◆東京支店「東京引越研修センター」(2000年8月開設)
所在地・東京都港区海岸1-14-21 、 広さ・約50坪、搬出入専用階段、窓付き、タンス、応接セット、机、冷蔵庫などの家財を配置、 可変式パーテンションでレイアウトを自由に変更できる。
◆横浜支店「横浜リムーバルトレーニングセンター」(2000年11月開設)
所在地・横浜市磯子区栗木3-1-1 、3LDK1戸建て、研修教室1室、タンス、応接セット、机、冷蔵庫などの家財を配置。
日本通運・中間決算
■〔個別〕売上高6,417億2,100万円で3.9%増、経常利益162億5,800万円で15.7%増
■〔連結〕売上高8,503億8,900万円、経常利益217億8,800万円
日本通運(本社・東京都千代田区、岡部正彦社長)は11月20日、平成13年3月期中間決算を発表した。それによると〔連結〕中間決算は売上高8,503億8,900万円、営業利益179億2,700万円、経常利益217億8,800万円、中間損益381億2,500万円となった。通期の業績予想は、売上高1兆7,270億円(前期比5.4%増)、経常利益485億円(同8.3%増)、当期損益240億円としている。 営業利益は前期比17%増の422億円で6年ぶりの増益を見込んでいる。 中間期の引越部門の実績は発表していないが、好調に推移した模様。
〔個別〕中間決算は売上高6,417億2,100万円(前年同期比3.9%増)、営業利益123億2,300万円(同36.7%増)、経常利益162億5,800万円(同15.7%増)、中間損益321億9,700万円となった。3年ぶりの増収となる。営業利益が増益となったのは6年ぶり。 国際貨物の取扱が好調で、特に東南アジア向け〔個別〕で26%伸長。貨物の小型化や競争激化で宅配便の単価は4%低下した。一方、採用抑制で従業員が1,670人減少し、総人件費は2%減少した。通期の業績予想は、売上高1兆3,019億円(前期比3.1%増)、経常利益367億円(同3.5%増)、当期損益210億円としている。 連結・個別決算ともに当期損益となったのは退職金給付債務の一括処理のため。
【添付・データ01】
サカイ引越センター・中間決算
■売上高129億7,100万円で12.9%増、経常利益15億9,300万円で48.3%増
■中部・東海地区が20億7,500万円で44.2%増
サカイ引越センター(本社・大阪府堺市、田島治子社長)は11月21日、平成13年3月期中間決算を発表した。それによると売上高129億7,100万円(前年同期比12.9%増)、営業利益16億1,000万円(同45.5%増)、経常利益15億9,300万円(同48.3%増)、中間利益7億1,100万円(同21.3%増)となった。通期の業績予想は、売上高260億円(前期比10.4%増)、経常利益28億円(同21.3%増)、当期利益13億5,900万円(同17.9%増)としている。
【概況説明】 当上半期におけるわが国経済は、個人消費も底を打ち、民間需要も回復し、企業活動や収益の水準は高まってきつつあり、底堅さも見えてきた。しかし、米国やアジアの景気減速の懸念、株価の弱含み、中堅生保会社の倒産等、不安の芽もあり、景気全体としてはまだ予断を許さない情勢にある。運輸業界においては、景気回復を反映し、好調が続くものと予想されるが、原油高により先行き不安感が根強く感じられる。引越業界においては、住宅需要は横ばいであるものの、マンション需要の好調に支えられ、全体として好調に推移するものと思われる。こうした状況のもと、当上半期の業績は「岩手純情米ひとめぼれプレゼント1kg」キャンペーンを引き続き実施し、受注量の確保に努めた結果、取扱引越件数が11万9,082件(前年同期比17.8%増)と大幅に増加し、売上高は129億7,100万円(同12.9%増)となった。利益面でも、人件費、広告宣伝費の大幅な抑制により、経常利益は15億9,300万円(同48.3%増)となり、中間利益は7億1,100万円(同21.3%増)となった。営業強化策としては、関東地区、中部地区、近畿地区、九州地区を中心に6支社を分割し、その他新たに「船橋支社」「久留米支社」の2支社を開設した。
【通期の見通し】 景気はやや持ち直しの感があるが、依然として先行き不安の要因を抱えている。しかし、来年は創業30周年にあたり目標達成のために全社を挙げて努力する。かねて取り組んできたITによる事務効率化のためのシステム化については、今年10月から社内LANを導入しており、来年度には完成する。引越サービスの品質向上と地球環境の保全をめざし、業界初の国際規格ISO9001とISO14001を本社・大阪支社にて認証取得していたが、今期はさらにISO9001を関東本部及び傘下26支社、ならびに九州ブロックで認証取得した。ISO9001の認証う取得については、経営意図の一環として全支社取得を目指して準備を進めている。
【添付・データ02】
ヤマト運輸
■消費者や小規模事業所向けに代行購入・設置・改修工事など仲介
■全国800店体制(5万世帯に1ヵ所) 目指して拠点づくり
ヤマト運輸(本社・東京都中央区、有冨慶二社長)は、引越の営業拠点を通じて、消費者や小規模事業所向けに家具を代行購入・設置・改修工事などを仲介するサービスを始めた。引越に限らず幅広く需要を開拓する。拠点も年間70〜80ヵ所のペースで増やし、5万世帯に1ヵ所の割合でサービス網を展開する。
11月1日から小規模事務所向けの引越サービス「らくらくオフィス移転」をスタートしたのを機に、岡村製作所やコクヨ、前田建設工業などと提携し、オフィス家具の購入代行や、引越後のオフィスの原状回復工事などを低料金で仲介する。オフィス家具は希望小売価格の3〜4割引き、工事は1坪2万2千円強とし、大規模事業所向けと同等の価格で提供する。個人宅の改修工事など、引越作業を伴わなくても、工事業者の仲介や家具類の購買代行を行う。引越の営業拠点を通じて行う生活サービスはこれまでグループ会社を通じて行う名刺印刷や移転通知ハガキの作成などに限られていたが、今後は外部企業との提携を積極的に拡大し、取扱商品の幅を広げる。引越部門の強化策として全国400店体制(10万世帯に1ヵ所)を整えたが、今後はさらに全国800店体制(5万世帯に1ヵ所)を目指してきめ細かな拠点づくりを進める。
NTT西日本
■営業拠点の整理・統合を当初計画より1年前倒し
西日本電信電話(NTT西日本)は営業拠点の整理・統合を当初計画より1年前倒しする。1999年3月末に308拠点あった電話加入や料金支払い窓口を2001年3月末には約3分の1の110ヵ所に削減する。昨年11月に発表した中期経営計画では2002年3月末までに100拠点に集約する予定だった。銀行やコンビニでの料金振込が定着、新規登録や故障の修理も電話などで申し込めるようになったのが要因。業務が減少した窓口を順次廃止、営業部門を集約。拠点を需要が高い都市部や市町村に絞り込む。
日本リロケーション
■改正商法の会社分割制度利用、持株会社と事業2社に分割
日本リロケーションは来年4月1日をめどに会社を3社に分割する。来春にも施行される改正商法の会社分割制度を利用し、転勤者の留守宅を管理するリロケーション事業と企業の福利厚生サービス事業を手がける2社を設立、現在の日本リロケーションは持株会社とする。持株会社体制への移行で、企業の合併・買収(M&A)による事業拡大を容易にするほか、各事業部門の独立性を高めて経営効率を向上させる。
会社を新設して事業を継承する新設分割方式を採用し、事業会社は持株会社の100%子会社にする。現在の総資産約100億円のうち、持株会社が50%、福利厚生代行子会社が10%、リロケーション子会社が40%程度を継承。人事・総務など間接部門の重複を避けるため、持株会社に間接部門を残し、新設子会社から業務を委託する。持株会社の社長は引き続き佐々田正徳社長が務め、持株会社が店頭登録会社になる。
日本リロケーションは会員制で企業の福利厚生サービスを受託する「福利厚生倶楽部」を1993年から始めた。会員数は2001年3月期末で前期末比倍増の47万人程度を見込む。会員を軸に旅行や金融サービスなどの新事業を始める計画を立てている。このため事業部門ごとの収支管理を徹底し、迅速な経営判断を目指すほか、持株会社制への移行でM&Aによる事業展開を加速する。
改正商法の会社分割制度では、分割の際に裁判所が選任する検査役の資産調査が必要なくなるなど手続きが簡素化される。サークルケイ・ジャパンとサンクスアンドアソシエイツが事業統合に会社分割制度を利用するほか、NECもグループ再編に活用する方針を打ち出している。