ヤマト運輸(本社・東京都中央区、宮内宏二社長)のトランクルームサービス「収納便」が日経流通新聞優秀賞に選ばれた。「収納便」は転勤や住宅の建て替え、衣更えなどの際に家財や衣類などを一時保管するサービス。電話一本で見積もりに行き、梱包資材なども提供、専用ユニット(コンテナ)を利用して保管し、集配業務も行うというもの。昨年3月から家財保管を中心にした「収納便ビッグ」を販売し、6月から衣類のハンガー保管(1ケースにスーツ10着)を行う「収納便ミニ」も発売した。「収納便ビッグ」の専用ユニットのサイズは幅1,950o×奥行き1,400o×高さ2,340o。利用実績は昨年3−11月で「収納便ビッグ」(月間9,000円−13,500円)が1,400件。「収納便ミニ」(半年14,600円)が1,700件。当初、関東圏のみのサービスだったが、昨年10月に九州、11月に関西と北信越支社でサービスを開始し、今年1月から北海道でもサービスを開始。新年度の4月からは全国展開を本格的に行なう計画である。今回の選考評では、「この種の小口サービスは潜在需要があってもイメージがつかみにくかった。衣替えシーズンに大量のテレビCMを放映し、消費者にわかりやすく訴えた」とコメントしている。この「収納便」は引越の集中する土・日だけでなく、平日にも需要開拓できることから、同社の引越部門の業務の平準化にも役立っている。
利用者保護の検討会議は2月早々に開催 運輸省
運輸省では「引越運送に係わる利用者保護対策検討委員会」(委員長・杉山武彦一橋大学商学部教授、委員12人)の第2回会議を2月に入って早々に開くとみられる。全ト協主催の「引越運送に係わる利用者保護対策研究委員会」(委員長・野尻俊明流通経済大学流通情報学部教授、委員13人)の第4回会議が今月22日の開催を予定しており、その結果を踏まえて第2回会議を開き、検討課題のかなりの部分の最終的な取りまとめを行いたい、としている。今春の引越シーズンまでに実施できるものは早急に固めていきたい考えであることから、2月早々には第2回会議を開き、今年度中に開催を予定している第3回会議をできるだけ早く開催したい意向。現在、地方運輸局でも消費者センターや引越事業者、トラック協会などによる連絡会を開催しており、その内容も踏まえて対応策を検討している。主な検討内容は、@標準引越約款の見直しA見積書の統一B運賃・料金の見直しC契約書の統一D苦情相談の窓口の統一−など。注目されている、悪質事業者の排除を目的とする優良事業者の認定制度については、当初からそうした、何らかの制度づくりの方向で検討を進めてきたこともあり、具体化させたい考えだが、実施主体や組織づくりなど、まだ検討課題が多いことから、具体化にはもう少し時間がかかりそうだ。一方、全ト協がこれまで設立の準備を進めてきた全国組織としての「引越部会」の9年度設立が、昨年12月開催の常任理事会で本決まりとなり、その骨子を固める第3回の準備会が2月14日に開催される予定である。今年は引越業界にとって大きな節目の年になりそうだ。
運輸省が昨年12月25日付で認可 全日本ピアノ運送連合協同組合
ピアノ運送を行う全国60社が設立した全日本ピアノ運送連合協同組合が昨年12月25日付で運輸省に認可された。理事長は花田旭氏(三共ピアノ運送社長、本社・山口県吉敷郡小郡町)。もともとピアノ運送業者らの出資による全日本ピアノ運送連合(株)(本社・東京都調布市、池田泰社長)が中心となり、貨物輸送情報ネットワークを構築して、事業展開していた。同社が母体となって全日本ピアノ運送連合協同組合を設立したが、営業区域が全国になることから、運輸省に認可を申請していた。
引越事業と航空貨物事業を拡大・強化 西鉄運輸
西鉄運輸(本社・福岡市博多区、吉瀬英章社長)は今年の経営課題の一つとして、引越事業と航空貨物事業の拡大・強化を図りたい、としている。引越部門の売上高は現在約10億円で年商(約185億円)の5.4%程度を占めている。九州ではトップレベルの規模をもつトランクルーム施設(本社併設)を備えていることもあり、今後は引越市場も積極的に需要開拓していく意向。同社は西日本鉄道のグループ会社で、「ひまわり引越便」の商品名で知名度も高い。法人関係の仕事が中心だが、増加傾向にある単身引越に力を入れながら、主力の福岡県での取扱を増やしていきたい意向。
震災復興のオフィスビル建設が本格化 神戸市
神戸市都心部のオフィスビルの建設が急速に本格化しつつある。民間調査機関、生駒データサービスシステムの調べでは、神戸市の三宮・元町・ハーバーランド地区の貸室総面積は震災前の94年12月時点で約110万uであったが、阪神淡路大震災で約20万uが失われたと推定され、昨年8月時点でもまだ95万u程度の回復にとどまっていた。ところが、昨年9月から今年8月までの1年間で合計5万uが供給される予定であり、貸室総面積は約100uまで回復するとみられる。一方、兵庫ビルヂング協会の調べでは、96年度はゼロになる見込みの会員各社のオフィスビル建設は、97年度には12棟、延べ床面積で約10万uに達するとしている。建設予定地は三宮、元町地区が中心である。大規模ビル(延べ床面積1万u超)としては復興第1号となる川崎製鉄の本社ビル(神戸市中央区)も昨年末に完成しており、これからオフィスビルの建設ラッシュが始まりそうだ。
9年度の住宅着工10.9%の大幅減を予測 アーバンハウジング
都市住宅の民間調査機関、アーバンハウジング(横山修二理事長)は平成9年度の住宅着工戸数が 141万戸まで大幅に減少すると予測している。今年度が消費税率アップの前倒し需要などで当初見込みを7万戸上回る見通しになったため、その反動で2ケタの減少になるとしている。8年度の住宅着工戸数予測は157万8,000戸で昨年1月時点で予測した150万1,000戸を大幅に上回り、6年度実績の156万戸も超えると予測。金利低下や住宅の低価格化に加え、消費税率アップの前倒しで持ち家が前年度比11.4%増の61万3,000戸と好調に推移、貸し家は阪神地区を中心に上昇し、前年度比6.3%増の59万9,000戸に増加する、とし、分譲マンションは供給過剰感があり、調整が進むと予測している。しかし、9年度は140万6,000戸と今年度予測を10.9%と2ケタ下回ると予測している。今回は10年度の予測も出しており、147万1,000戸程度に戻すと予測。
社宅管理代行システムを提供 タイセイ・ハウジー
大成建設を中心とする大成グループのタイセイ・ハウジー(本社・東京都新宿区、法人部TEL03-3350-6161)は社宅管理代行システム「ANSWER(アンサー)」というユニークなサービスを提供している。これは転勤の際の社宅探しや管理などの煩雑な業務を企業の人事担当者にかわって代行するというシステム。大成グループに属していることから全国25,000戸の管理物件を紹介できるのが強み。主な特徴は、@物件探しにかかる膨大な時間を減らすA転勤時期などの業務の集中を緩和するB入居・更新・解約などの手続きを代行C面倒な精算・書類作成などを代行Dさまざまなトラブル処理を行う−など。オプションとして社宅の清掃・巡回・点検・リフォーム・遊休地の活用なども提案している。