引越部門の売上高は448億円で3.5%増 ヤマト運輸・決算
ヤマト運輸(本社・東京都中央区、宮内宏二社長)は平成9年3月期決算を発表した。それによると引越業務については「引越らくらくパック」の姉妹品である「引越らくらくエコノミーパック」と単身者向けの「ぼくの引越2M3」がともに堅調に伸びたが、同業者間の激しい競争もあり、営業収入は448億円で前期比3.5%増となった、としている。先に同社が発表した引越部門の営業収入の伸び率3.5%から計算して447億8,000万円程度とHJ引越情報では予測していたが、実際には448億円となった。ちなみに前期実績は432億6,600万円(前期比8.3%増)で、全社売上高に占める引越部門の割合は前期7.2%から0.3ポイント下がり、当期は6.9%となった。
全社の当期業績は売上高6,476億8,400万円(同8.3%増)、営業利益246億5,200万円(同11.5%増)、経常利益239億7,600万円(同12.7%増)、当期利益112億6,400万円(同15.1%増)の増収増益であった。1株当たり当期利益は30円53銭。1株当たりの年間配当金は13円(中間6円、期末7円)。次期予想は売上高6,850億円(同5.7%増)、経常利益260億円(同8.4%増)、当期利益125億円(同10.9%増)、1株当たり年間配当金14円。主力の宅急便業務の当期売上高は5,289億4,200万円(同6.9%増)で全社売上高に占める割合は前期82.7%から1ポイント下がり、81.7ポイントとなった。
全社的に対処すべき課題については『(今後の経済情勢は)民間設備投資が回復基調にあるものの、特別減税打ち切りや消費税率の引き上げがあるなど、景気は先行き不透明な要因も多く、予断を許さぬ状況が続く。このような中、当社は「成熟脱皮3ヶ年計画」2年目として、宅急便業務については品質の一層の向上に努め、「クール宅急便」「タイムサービス」「コレクトサービス」など戦略商品の拡販に力を入れるとともに引越をはじめとした既存事業の拡大を図り、増収に努める。また、前期に引き続き、ロジスティクス事業や物品販売事業をはじめ、「クロネコメール便」「収納便」など新商品を育成し、これらの事業のシェアアップを目指し、収益構造の変革を推進する。一方、新人事制度の浸透をはかり、併せて情報システムおよび業務の見直しを行い、社員一人一人の生産性の向上をはかるなど経営の効率化を推進していく』としている。
新しいカタログを6月中に発表 山一化成
プラダン製の反復梱包資材「ベンリ」シリーズのメーカーとして知られる山一化成(本社・埼玉県蓮田市)は、単身引越荷物の混載時の荷扱いを考えて、より耐振動性・保護性を高めた「照明・OAボックス」の開発を進めている。このほかパソコン用BOXなどユーザーニーズに応えた新製品を現在開発中で、6月中にも新しいカタログを発表する。「ベンリ」シリーズの顧客も着実に増えているという。
■問い合せ TEL048-294-2611 営業部営業2課係長 舟山清志さん
東京23区の需要は今後4年間で99万平方メートル程度増加 生駒データ
生駒データサービスシステム(本社・東京都港区)はこのほど、3大都市(東京、大阪、名古屋)圏における2006年までのオフィス市況の予測結果を発表した。東京23区の平均空室率は1996年の6.8%から2000年には2.6%まで低下するが、その後は新規供給の増加により、5%台まで上昇する。これに対して大阪、名古屋では需給が比較的安定的に推移するため、4−5%台で横ばい傾向が続く。東京23区では2000年までのオフィスの新規供給が低水準で推移する一方、需要は今後4年間で99万平方メートル程度の増加を予想している。これは1980年代後半の増加分と同程度の規模である。この結果、空室率が大きく改善して市場が貸し手優位になることから、3.3平方メートル当たり賃料も1996年の1万8,670円から2001年には3万3,643円まで上昇する。空室率は新規供給の増加で2000年以降は上昇するが、それでも6%未満にとどまるため、その後の賃料はほぼ横ばいで推移する。大阪市、名古屋市の空室率は1997年については前年比で低下するものの(大阪市が6.4%から5.2%へ、名古屋市が4.5%から3.9%へ)、1998年以降はほぼ横ばいで推移すると予想している。
引越事業部会を5月1日に設立 鳥取県トラック協会
鳥取県トラック協会(会長・中島健次日本通運鳥取支店長)は5月1日、引越事業部会を設立した。5月14日発足の全ト協引越部会にも参加している。部会員は15社。部会長には中島健次日本通運鳥取支店長、副部会長には近藤典之日ノ丸西濃運輸米子支店長と江原實山陰流通センター社長が就任した。中国ブロック5県で引越部会を設立したのは鳥取が初めて。広島や岡山もまだ設立していない。
単身者向けに「ラクラクカーゴ2M3」 岡山県貨物運送
岡山県貨物運送(本社・岡山市清心町、須江寛社長)は消費者物流の開拓に力を入れているが、引越についてもカーゴテナーを利用した単身引越商品に「ラクラクカーゴ2M3」というネーミングを付けるなど、需要開拓に努めている。この「ラクラクカーゴ2M3」は従来「ハートBOX便」といっていたもので、容積2立方メートルの専用ボックスに荷物を積み込んで運ぶというもの。ヤマト運輸の「ぼくの引越2M3」のネーミングに良く似ている。同社では小口引越としてこのほか、少量引越の「小口便」があり、「小口便」と「ラクラクカーゴ2M3」を組み合わせた「ミニパック」という商品も販売している。また、ファミリータイプの大口引越としては、梱包から輸送・荷解きまですべてまかせる「らくらくパック」、それに掃除など一部を利用者が行なうエコノミータイプの「とくとくパック」という商品もある。
■参考 URL=http://www.harenet.or.jp/okaken/index.html
3つの「まるごと引越」メニューで対応 両備運輸
両備運輸(本社・岡山市番町、小嶋光信社長)は物流からバス、タクシー、フェリー、観光事業を手がける総合企業だが、引越についても「両備引越センター」という名称で(1)一軒まるごと(2)単身まるごと(3)企業まるごと−という3つのメニューで対応している。「単身まるごと」はポイント制でカーゴテナーを利用して運ぶ。同社は年商約145億円、社員1,370人。両備グルーブとして関連会社も多い。
■問い合せ 両備引越センター FREE0120-411095