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その時その時の仕事の状況によって、食べる物の「形」が変わることはないだろうか?
というのは、例えば私の場合だが、取材で外をまわる時、食べやすい「形」を選んでいる。たいていは細長いパンである。これは車を運転しながらでも食べやすい。おにぎりは三角のほうが角から食べられるのでよい。でもおにぎりよりは、コンビニで売っている「サラダ巻き」(太巻きを一口サイズに切ったもの)のほうが、一口サイズで、なお食べやすい。
さて、今年の夏は恐ろしく暑い。
東北の片田舎に住んでいて、エアコンなしでも生きていけないことはないような高原近くの土地に住んでおり、夏の暑さには強いのが売りの私でも、今年の夏の異常な暑さにはさすがに苦労している。よっぽどエアコンを買おうかと、電器売り場でエアコンを目にしては、思わず店員さんに「これ下さい!」と言いたくなる衝動を抑えつつ帰宅している。
お盆過ぎれば暑さも・・・もう少しだ。あと数週間のために買うのももったいない!なんて倹約家でもないのにこんな時になんだか意地になって暑さに対抗し、未だにエアコンを購入していないのだ。
で、こんな暑い時の私の自宅での仕事中の食事の「形」は、というと、もっぱら「麺」である。おかず要らずで皿一枚で済んでしまうので、忙しい時にも有難い。
最近冷麺が少しばかりお気に入りの私は、スーパーで買ってきては、茹でて食している。辛味があるから暑く食欲のない時にでも結構食が進むし、作るのも簡単で早くでき、片付けるのも楽でいい。あの歯ごたえも嫌いじゃない。
しかし、いつも気になるのだが、冷麺、ってちょっとばかり麺に歯ごたえがありすぎやしないだろうか?焼肉店で注文しても、スーパーで買っても、ちょっと歯ごたえがありすぎて、場合によってはゴムを食べているような食感にさえ思えてくる。
かといって、コンビニの○ブンイレブンの冷麺は、ゴムのような食感はないが、歯ごたえがあまりなく、普通の麺のようで、これはこれで冷麺らしくなく、少しばかり気抜けする。
「冷麺をちょうどいい硬さで美味しく食べられないものだろうか?」
と考えたとき、自宅で茹でる時の茹で時間を、少し長くしてみることを思いついた。思いつく、というほどのだいそれたアイデアではないが、
「これはナイス・アイデア!」
なんて、子供みたいに一人で喜んで、出来上がりにワクワクしながら普段より長い時間茹でてみることにした。
茹で時間を長くしていたら、鍋の中でぐらぐらと茹でられている冷麺のそれは、普段私が目にしている冷麺より多少太くなっており、「これはやわらかく茹で上がってきた証拠だろう?」と思われ、私は太くゆでられた冷麺を鍋からおろし、水でよーく洗って冷やし、「いざ!」とばかりに口にいれてみた。
うん。麺は太い!けれども食感は変わらない!
つまり、普段より長くゆでられて、冷麺はかなり太くなっているのに、ゴムのような食感はそのままだったのだ。
食べやすい食感を思い描き、喜び勇んで口にたくさんほおりこんだ私の口の中は、ふくれあがった冷麺でいっぱいになり、噛むにも噛みづらく、あやうく窒息してしまうところだった。
皆様も冷麺の茹ですぎにはご注意を!
- 黒澤 文(クロサワ・アヤ)
- 〔プロフィール〕 昭和42年6月17日生。会社員の主人と高校生の息子、中学生の娘と4人暮らし。病院事務、保険外交員、NC工作機プログラマーなど仕事を転々としていたが、2年前に編集関係の仕事をしている友達より話があり、地元の子育てガイドマップの作成に携わる事に。以来書くことに興味が湧き、女性の仕事に関するエッセイや、ペンションの取材記事など、書くことに挑戦中。趣味は洋楽と車と海。
- 運営サイト:http://www5f.biglobe.ne.jp/~aya_room/
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