梓 涼

公園にて  その5 「大仙公園」

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 暑い暑いといいながら風だけは秋の様になってきた今日このごろ。皆様いかがお過ごしでしょうか?今回は、今日、暑い暑いといいながら行ってきた大仙公園を紹介したいと思います。 この公園の最大の魅力は、本当に美しい日本庭園のあるところです。場所は大阪府堺市。家から車で30分くらい。車から降りたとたん、草いきれが私たちを包みます。日本庭園は、駐車場から少し歩いたところに広々とたたずんでいます。

 この日本庭園の面白いところは、全国各地で藩主が作ったさまざまな有名な公園を再現したところにあります。対岸には、遥か中国大陸を模して造られているところもあります。

大仙公園 私たちが行ったのは、魯山という名の庭園です。「おかめざさ」というイネ科の樹がたくさん植えられ、それが、山を表すとのことでした。川がほどこされ、苔むした岩を通り、出口に向かいました。途中幾度か休憩したのですが、休憩ポイントでそれぞれ一句。

 私は、「九月でもまだまだ暑いが風は秋」

 主人は「雲遠く氷食いたし残暑かな」

 私の句を聞き、主人は、俳句で季節感を表すのに「九月」という数字を入れるのは汚いとのこと。その上、字余りと指摘され、ムッとした私でした。

 外人さんもいらっしゃっていましたが、遠くで「オー、ビュウティフル」との声が聞こえました。まさに日本の精神を表した庭園なのです。

 そのほか、この公園には、博物館、児童の森、都市緑化センター、催し広場、中央図書館、自転車広場などがあります。博物館では、堺市ならではの昔の都市を再現した模型や地図があり、楽しめます。また、広大な広場もあり、寝転んだり、お弁当を食べたりもできます。

大仙公園2  また、茶室では、一人200円で、抹茶とお菓子が食べられます。小さな茶室ですが、入ると、日本独特の畳を生かした椅子があり、ゆっくりと落ち着いた気分で、お茶をいただけます。

 枯山水も好きですが、小川がちょろちょろと実際に流れ、日陰のあるベンチに座って一服というのも乙なものです。枯山水の美しさを私はあまり理解できません。ずいぶん前に行ったお寺でも、枯山水を見ながらお茶をいただいたこともありますが、やはり私は本物の小川ちょろちょろの方が美しさを理解できます。

 流れる小川の音。私たちの言葉以外聞こえてこない静寂さ。手入れされ、山を表す木々たち。私は学生時代、京都で下宿していましたが、金閣寺よりも、銀閣寺よりも、哲学の道が美しいなと思っていました。やはり私は小川ちょろちょろに魅せられるのかも知れません。

 一度、この日本庭園に足を運んでみてください。拝観料は要りますが、山あり谷あり小川あり。人数は土曜・日曜でもそれほど多くなく、静寂さとともに、一句をどうぞ、お楽しみ下さい。


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