梓 涼

公園にて  その6 「服部緑地」

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 冬、真っ只中、皆様いかがお過ごしでしょうか?私たちは、寒いというのに、それでも飽きもせず、公園巡りをしています。

 今回、紹介したいと思うのは服部緑地です。

服部緑地 この公園は本当に広い公園です。大阪府豊中市にあるのですが、近くに植物園もあり、一日かけても足りないくらいです。私たちは昨年の秋に二度ここを訪ねました。朝10時に出たにもかかわらず、帰ってきたのは、夜の5時半。我が家から距離的に遠いということもありますが、あまりの広さに驚き、最後に入った植物園では、二人とも疲労困憊でした。

 みどころは、植物園もさながら、ユニークな「むかしのおうちのはくぶつかん」です。

 これまでの公園にはなかったということもあり、ワクワクした気分で公園の中の一角に併設された「むかしのおうちのはくぶつかん」を覗いてみました。入園料はいりますが、見て損はないと思います。面白いですよ。

 正式名称は、「日本民家集落博物館」。日本各地の代表的な民家を移築復元し、関連民具と併せて展示するために1956年に日本で最初に設置された野外博物館です。

 ここには、飛騨白川の民家(岐阜県)、摂津能勢の民家(大阪府)、日向椎葉の民家(宮崎県)、信濃秋山の民家(長野県)、大和十津川の民家(奈良県)など14の民家が移築されています。当たり前ですが、どれも古い家ばかり。中を覗き込んでいると、囲炉裏のほうから声が聞こえました。「入ってもいいですよ。お茶を一服どうぞ」とのこと。私たちは、靴を脱ぎ、土間を上がって、囲炉裏のそばで、お茶をいただくことにしました。

 入ったのは、摂津能勢の民家でした。17世紀、江戸時代初期のもので、妻入り入母屋造りとのこと。府県を越えて、京都府や兵庫県にもまたがる造りと説明をうけました。また、屋根の造りは垂木構造ということでした。

服部緑地  お茶をいただきながら、昔のキッチンで使われていた道具を見渡し、囲炉裏の炭火の匂いと煙の中で、江戸時代の人々の生活を実感しました。それらは、決して豪華ではありませんが、お米を炊く道具などをみていると、今の私たちの環境がどんなに便利になったのかを実感しました。

 その後、14の民家を見て回り、何度も一服しました。ここだけでも、本当に広いのです。ある別の民家でも、説明員の方が火鉢の横で暖をとりながら、私たちを出迎えてくれました。説明を受け、ノートをとっていると、「取材ですか?」と聞かれ、「いや、まぁ」と曖昧な返事をし、「この囲炉裏の上で鮭をつるしておくと、スモークサーモンができる」とおっしゃっていました。私が、「それなら売れますね」というと、説明の方が笑っておられました。

 公園内には池もあり、また、子供たちが遊ぶ広場もたくさんあります。私たちは、また、バトミントンを取り出し、主人と二人で、「勝利」などと叫びながら、熱中していました。

 その様子が面白かったのか、近くで私たちを見ていた子供さんが「お母さん、僕もしたい」と言っているのが聞こえました。しかし、私たちももう年です。ラリーが続くとだんだん相手のミスが気になってきます。30回続き、敗れ去ったのは私でした。がっくり。

 冬は、どうしても、外に出るのがおっくうになりがちですが、一歩踏み出せば、自然の空気が吸えます。そして、枯れ果てた樹の先に小さな新芽を見ることが出来ます。寒い冬はまだまだ続きますが、皆さんも一歩の勇気で外に出てみて下さい。自然の力を感じることができます。自然は凄い。もう、梅が咲き始めています。どうぞ、一歩を楽しんでください。


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